国際規格2026年4月22日15分で読めますHommer Zhao · 技術責任者

AWG から mm² への換算と IEC ケーブル選定ガイド

AWG を正しく mm² に換算し、代表的な NEC 導体サイズを IEC メートル系サイズと対応づけ、15A から 200A までの例で丸め誤りを防ぎます。

AWG から mm² への換算は、一見すると単なる単位の読み替えに見えます。しかし、材料手配、図面確認、現場検査まで含めると、単純な数字合わせでは済みません。AWG は断面積を直接示す方式ではなく、mm² はそのまま導体断面積です。したがって 12 AWG は単純に 3 mm² や 4 mm² と言い切れません。裸導体の面積は約 3.31 mm² で、最終判断には許容電流、端子温度、施工方法、電圧降下が関わります。

米国機器を IEC 系現場に入れる場合や、メーカー資料が mm²、元設計が AWG という場合に、この問題は特によく起こります。正しい問いは「ぴったり一致するメートル値は何か」ではなく、「元の設計意図を保てる、あるいは改善できるメートル系サイズは何か」です。

そう考えると手順は明確です。まず断面積を換算し、次に許容電流を確認し、その後に電圧降下を確認し、最後に保護装置と端子条件を確定します。

参照規格

AWG と mm² の確実な換算には早見表だけでは不十分です。NEC 側では NEC 210.19(A)(1)、NEC 215.2(A)(1)、NEC Table 310.16、NEC 110.14(C) が重要で、国際案件では IEC 60364-5-52 と IEC 60364-4-43 が導体断面、保護、電圧降下を結び付けます。

図面が 12 AWG からメートル系に移るとき、私は小数点上の完全一致を追いません。3.31 mm² が温度、電圧降下、端子条件を見たうえで、現場では 4 mm² になるべきかを確認します。

— Hommer Zhao, 技術責任者

AWG と mm² が混同されやすい理由

第一の理由は表し方の違いです。AWG は番手の体系で、数が小さいほど太くなります。一方 mm² はそのまま断面積です。見た目の近い数字を探すだけだと、下方向に丸めてしまいやすくなります。

第二の理由は、断面積が近ければ許容電流も同じだと思い込みやすいことです。実際には絶縁、周囲温度、束ね本数、敷設方法が許容電流を変えます。

第三の理由は電圧降下です。熱的には問題なくても、距離が長いと電気的にはサイズ不足になることがあります。

実務向けの換算手順

この順序で進めると、手配ミスや設計ミスを大きく減らせます。

  1. 元の導体サイズが何を基準に選ばれたかを確認する。
  2. AWG 表記ではなく導体断面積を換算する。
  3. 通常は次に大きい実用的なメートル規格を選ぶ。
  4. 適用規格と実際の端子温度で許容電流を再確認する。
  5. 最後に電圧降下を独立して確認する。

習慣的に切り下げない

AWG の換算値が 2 つの標準メートルサイズの間に入る場合、実務では次に大きいサイズを選ぶ方が安全なことが多いです。

代表的な AWG と mm² の実務対応

一般的な銅導体の建築配線に使える実務上の目安です。

用途代表負荷一般的な AWG実用的なメートルサイズ設計メモ
照明と軽負荷コンセント15A 分岐回路14 AWG2.5 mm²14 AWG は約 2.08 mm² なので、2.5 mm² が一般的な実務選択です。
キッチン・浴室・20A 回路20A 分岐回路12 AWG4 mm²12 AWG は 3.31 mm² なので、通常は 4 mm² を選びます。
乾燥機や小型温水器30A 回路10 AWG6 mm²10 AWG は 5.26 mm² で、6 mm² が実務上の定番です。
オーブンまたは中規模フィーダ40A〜50A8 AWG10 mm²8 AWG は 8.37 mm² で、通常は 10 mm² になります。
EV 充電器やスパ60A クラス6 AWG16 mm²6 AWG は 13.3 mm² で、16 mm² が安全側のメートル選択です。
大型分電盤やフィーダ100A クラス3 AWG〜2 AWG25 mm²〜35 mm²フィーダ領域では単純な面積対応よりも、許容電流の考え方が重要になります。

高くつく失敗は、悪い換算表そのものではありません。断面積が近ければ回路性能も同じだと考えてしまうことです。

— Hommer Zhao, 技術責任者

数値付きの実例

以下の例は、換算・許容電流・電圧降下の関係を実務目線で示します。

例1: 20A のキッチン回路

元設計が 12 AWG 銅なら、実務上の換算は 4 mm² が一般的です。2.5 mm² にすると導体断面を減らしてしまいます。

例2: 30A の温水器回路

10 AWG 銅は通常 6 mm² に換算します。ただし距離が長い場合は電圧降下の都合で 10 mm² が妥当になることがあります。

例3: 230V・55m の長距離回路

面積だけ見ると 4 mm² は 12 AWG に近いですが、55m の回路では 6 mm² が望ましい場合があります。

例4: 100A フィーダの置き換え

大きなフィーダでは 25 mm² や 35 mm² といった議論になり、単純な一対一換算では不十分になります。

NEC と IEC が最終判断をどう変えるか

NEC では、最終サイズは負荷、許容電流表、端子制限から決まり、裸導体断面だけでは決まりません。

IEC では表現が変わっても考え方は同じで、負荷、導体、保護、電圧降下が整合している必要があります。

よくある換算ミス

  • AWG と mm² をそのまま置き換えられるラベルだと考える。
  • コスト優先で切り下げる。
  • 許容電流表を見ない。
  • 換算後に電圧降下を再確認しない。
  • 輸入機器の資料だけで現地規格確認を省く。

換算後のケーブルが紙の上だけで正しそうに見えても、それでは終わりではありません。負荷、端子、電圧降下、保護の考え方まで一致して初めて完了です。

— Hommer Zhao, 技術責任者

次にやること

実務の判断順と同じ順番でサイトのツールを使ってください。

よくある質問

12 AWG は 4 mm² と同じですか?

完全には同じではありません。12 AWG は約 3.31 mm² なので、4 mm² が実務上よく使われる選択です。

切り下げてもよいですか?

通常は推奨されません。より安全なのは次に大きい標準メートルサイズを選ぶことです。

断面積が近いのに許容電流が同じにならないのはなぜですか?

絶縁、周囲温度、束ね条件、端子制限が許容電流に影響するからです。

いつ電圧降下のためにサイズアップすべきですか?

距離が長く、機器性能が重要な場合です。

どの規格を確認すべきですか?

NEC 210.19、215.2、Table 310.16、110.14(C)、そして IEC 60364-5-52 と 4-43 が基本です。

最も安全な発注手順は何ですか?

断面積を換算し、上側に選定し、その後で許容電流と電圧降下を再確認することです。

まとめ

AWG から mm² への最良の換算は、最も近い小数ではなく、許容電流・電圧降下・規格適合を保てるサイズです。

実案件を換算しているなら、まずサイトのツールで確認し、難しいケースは お問い合わせページ.

ツール

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